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青年海外協力隊東京OB会 > 隊員レポート

東京都出身,在住のJICA(ジャイカ)国際ボランティア帰国隊員による、組織と活動の紹介ブログ。壮行会,講座,イベント出展,現地レポートなど。赴任・活動環境や派遣前訓練、現職,短期,シニア等の募集制度、倍率,給料,就職の実態。

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マラウイだより 3号(坂野太郎隊員)

皆様、こんにちは。21-1、マラウイ 村落開発普及員の坂野です。10月からJICAより単車が貸与され、ようやく自由に動きまわることが出来るようになりました。

マラウイは今、雨季直前の猛暑日が続いています。比較的暑さの和らぐ早朝から午前中にかけては、畑のあちこちで耕す人々をみる事が出来ます。雨季前にマラウイの主食であるトウモロコシの植え付け準備を行うそうで、中心街の店でもトウモロコシの種が大々的に販売されていました。

養蜂では、10月から11月にかけて採蜜のシーズンが始まっていて、あちこちの農村で採蜜の報告や、そろそろ採蜜したい、という声が聞こえてきています。ムワンザにある刑務所の養蜂場でも採蜜が行われ、100kg近いハチミツを採ることが出来ました。ムワンザのハチミツは、様々な花の蜜が集まった百花蜜と呼ばれるハチミツなのですが、マンゴーの開花時期とも重なっていること、ムワンザにはマンゴーの木が多くあることから、マンゴーの花の蜜が多く含まれていることと思います。

今回は単車での農村巡回中に出会った一つの養蜂グループを紹介しようと思います。

そのグループはムワンザの中心街から20km近く離れた村にあります。メンバーは全部で7人、主には養蜂とパンの生産・販売を行っています。毎日20kg生産しているそうで、いつもパンの焼ける良い香りがただよっています。薪でじっくりゆっくり焼きあげられたパンはとてもふっくらしていて、そのまま何個でも食べられそうなぐらい美味しいものでした。

中心街から遠く離れているため、出来たてのパンを買えるお店が近くになく、結果的に多くの人がこの店からパンを購入しているそうで、グループ設立当初に多少の援助は受けたものの、その後は自分たちの力で継続して運営、資金の積み立てなども行っているそうです。養蜂も、彼ら自身でお金を出し合って巣箱や道具を買って始めたとのことで、今はさらなる養蜂運営拡大のために、養蜂場建設資金の積み立て中、とのことでした。

同地は原生林も多く、多種多様な花の蜜を年中集める事が出来ます。また、水場となる川も近く、養蜂には実に最適なポイントでした。今の形から養蜂場スタイルに移行出来れば、管理そのものもこれまでよりも簡単になりますし、生産量の拡大も見込めると思います。パンも美味しいですし、今後が楽しみな養蜂グループの一つです。

平成21年度1次隊 マラウイ 村落開発普及員 坂野 太郎

タグ:国際交流 国際協力 海外ボランティア 東京

マラウイだより 2号(坂野太郎隊員)

マラウイだより 第2号
平成21年度1次隊 マラウイ 村落開発普及員 坂野 太郎

皆様、こんにちは。21-1、マラウイ 村落開発普及員の坂野です。
前回のたよりから、1カ月以上が経ってしまいました。マラウイ南部のムワンザに赴任して、早くも1ヶ月半が過ぎようとしています。

赴任してすぐのころは、初めての一人暮らしに戸惑うことも多くありましたが、今現在はリラックスしながらムワンザでの生活を楽しんでいます。我が家はムワンザの中心街から外れた、チムウェンブ村の中にあります。すぐ近くには農業普及所があり、隣近所に住むのはその職員や農業普及員といった状況です。

仕事場であるムワンザ農業開発事務所へは徒歩で1時間半、大体7キロぐらい離れたところにあります。運動不足がたたってか、最初のころはたどり着くまでにヘトヘトに疲れ切ってしまっていましたが、今では徒歩、タクシーなどを併用し、歩き慣れてきたのか、そこまで疲れ切ってしまうことも無くなってきました。

今現在、活動らしき活動は行えていませんが、ひとまずは名前を覚えてもらうことが先決と、同僚とともに農村をあいさつ回りしたり、農園で大規模に行われている養蜂場を見学したり、毎日のように外へ出かけています。私は、おもに農村の養蜂家と協力して活動を行うことになるのですが、毎回養蜂場を訪れるたびに、ミツバチの賢さ、そして養蜂の難しさと面白さに魅せられます。

マラウイでは、おもにケニア式と呼ばれる、つりさげ式の巣箱を利用しています。これは一般的に養蜂で使われている近代式(ラングストロス式)と異なり、採蜜時に巣ごと切り取り、蜜蝋と蜂蜜を分離させているので、収穫の時期になると蜂蜜と蜜蝋の2つを得ることが出来ます。

蜂にとっては、家ごと破壊されてしまうので非効率なやり方ではありますが、蜜蝋はロウソクになるほか、石鹸、家具ワックス、化粧品、クレヨンなど、様々な製品へと作りかえることが出来ます。今、蜂蜜のクオリティ向上とマーケット探しの他に、蜜蝋を原材料として作成可能で、さらにマーケットとして需要の高い商品は何かを模索している段階です。

マラウイでは今現在養蜂がブームだそうで、ムワンザ以外でも全国各地で行われているそうです。蜂蜜は栄養価が高い上に、高品質なものはいわば漢方のような民間治療薬としても使用することが出来ます。

日本ではアカシア蜂蜜など、いわゆる‘単花蜜’が一般的なのですが、マラウイでは花を特定しない、百花蜜とも呼ばれる蜂蜜を収穫しています。これは場所、時期によって主となる蜜源植物が異なってくるため、同じところから蜂蜜を買っても、採蜜時期によって味や蜂蜜の色が異なるなど、毎回少しずつ変化が楽しめます。

さて、ここで蜂蜜の簡単な品質チェックの方法を紹介いたしましょう。

まず、グラスに水を入れ、その上から静かに蜂蜜を注ぎます。高品質な、つまり糖度の高い蜂蜜は水と混ざりにくくそこに沈むため、水と蜂蜜の層がくっきりと分かれるのですが、糖度が低いものは水と混ざりやすく、分離せず濁ったような形になります。非常にシンプルな方法ではありますが、水とグラスコップなどの容器があれば出来てしまうので、簡単で分かりやすい方法でもあります。

また、糖度が高いものは(蜜源となる樹木、植物によっても多少異なるのですが)、気温の低いところでは結晶しやすくなります。こうした場合はぬるま湯で湯煎し、液状化させると、もとのように楽しむことが出来ますし、結晶化したままパンなどにつけて食べても、美味しく食べることが出来ます。ただし、沸騰直後のような熱いお湯で湯煎するのは、蜂蜜の中にあるビタミンなどの栄養分を破壊してしまうため、お勧めできません。

結晶ハチミツは、口の中でふわっと甘みが溶けていくので、ぜひ皆様も一度お試しください。

さて、我が家での暮らしぶりですが、体調不良なども特になく、ひとまずは健康的に暮らせています。毎晩、虫やネズミに悩まされてはいますが、夜空に輝く星や、台所の窓から見える山に降りゆく夕日の姿を眺めていれば、そんなことはどうでもよくなってきます。衛生上ネズミの発生は良くないので、対策は取っていますが、やり方を間違えているのか、相変わらず毎晩出くわすので、改善策を検討中です。
 
さて、相も変わらず取りとめのないまま書かせていただきました。乱文ではございますが、マラウイでの生活、活動の様子が少しでも伝われば幸いです。

2009年9月17日
自宅にて
ムワンザ農業普及所裏、チムウェンブ村、ムワンザ、マラウイ

坂野 太郎

タグ:国際交流 国際協力 海外ボランティア 東京

マラウイだより 1号(坂野太郎隊員)

マラウイだより 第一号
平成21年度1次隊 マラウイ 村落開発普及員 坂野 太郎

はじめまして、私は青年海外協力隊、平成21年度1次隊にてアフリカ南東部にあります、マラウイという国に派遣された坂野 太郎(ばんの たろう)と申します。このたび、赴任中の近況をこちらで報告させていただくことになりました。このような文章を書くことに慣れていないため、乱文になるかもしれませんが、あらかじめご了承いただければ幸いです。

時が経つのは早いもので、6月下旬に日本を発ってから1か月が過ぎようとしています。現在、私は首都リロングウェにて各オリエンテーション、および現地語のひとつであるチチェワ語の訓練を行っております。任地であるムワンザ―マラウイ南部に位置し、モザンビークとの国境付近にあります―への赴任は8月上旬になる見込みです。

出発は6月24日でした。成田空港を飛び立った私たちは、香港、ヨハネスブルグを経由し、空港での待ち時間を含めて24時間を超えたあと、リロングウェに到着しました。初めて踏み入れるアフリカの大地、そしてマラウイの首都に降り立った最初の実感は、
「これが首都?」
というものでした。政府系の建物など確かに立派な建物はありますが、全体的に散らばっている雰囲気で、閑散とした雰囲気を出しています。以前から聞き知ってはいましたが、実際に来てみると、より一層実感として感じ取れました。

ただ、そんな中にあっても川沿いに広がるマーケットやオールドタウンと呼ばれるあたりは、さまざまな店や飲食店が並び、活気にあふれています。マーケットでは、最も活気あふれる土曜の昼下がりともなれば、多くの商品が並べられ、売り子たちの掛け声もより元気よく聞こえてきます。靴や洋服、歯ブラシから工具までが一緒に並べられているのを眺めるのは非常に興味深く、必要もないのについズボンやシャツ、ジャケットなどを買ってしまいそうになります。

そんな活気あふれる街中も、夜になればあっという間に静かになります。防犯上の理由から日没後に出かけることはないのですが、雲のない夜には星もよく見え、首都でこれだけ見えるのなら、任地ではいったいどのぐらい見えるのか、期待で胸が膨らみます。しかし、今のマラウイは年間通して最も寒い時期、冬にあたり、朝夜はそれなりに冷え込むので、油断できません。アフリカ、と思い浮かべると、つい年中暑いイメージがありますが、それは間違いであったことを思い知らされました。

さて、とりとめもなく書かせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?次回以降の報告では、ムワンザからのリポートになるかと思います。今回は最初のイメージ、という視点で書きましたが、今後は食事、活動、暮らし、ひとつひとつに焦点をあてて書いていきたいと思います。何かリクエストなどあれば、ぜひE-mailにてお伝えいただければ幸いです。
 tarosd@yahoo.co.jp
になります。

それでは、今回はこの辺にて失礼いたします。
ありがとうございました。
ZIKOMO!

2009年7月25日
現地語訓練で滞在中のクンバリロッジにて
リロングウェ、マラウイ

坂野 太郎

タグ:国際交流 国際協力 海外ボランティア 東京

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